メタモデル

私たちは体験を語るとき、そのすべてを詳細に語ることはせず、
一般化、歪曲、省略して話します。

この欠落された情報を明確にし、言葉によるコミュニケーションを
完全にしようと試みるものが、メタモデルです。

メタ・モデルは一般化・歪曲・省略の3つに分類される
12のパターンから構成されています。

■一般化

可能性の
叙法助動詞

…無意識のうちに限界を定めている。

必要性の
叙法助動詞

…~すべきだ、~すべきではない、と決めつけているため。

普遍的
数量詞
…全て、いつも、誰でも、決して~ない、一つも~ないなど、
逆説的に制限を与え、すべての可能性を肯定するか、
否定するかによって、例外を認めることがない。

■歪曲

等価の
複合観念

…二つの異なる文章が同じ意味になっている。

前提

…何かの前提が隠されている。

因果

…原因と結果の関係がある。

憶測 …他人の気持ち・考え方を決めつけている。

■省略

不特定名詞

…誰が?いつ?何が?どこで?誰に?などが省略されている。

不特定動詞

…具体的にどのように行われたのかが示されていない。

比較

…比較対象が省略されている

比較

…評価・判断基準が省略されている。

名詞化 …プロセスを静止した名詞化してしまう。

メタモデルは、下記のような目的で使用します。

  1. 情報を集める。
  2. 言葉の意味を明確にする。
  3. 制約を認識させる。
  4. 選択の可能性を広げる。

NLP(神経言語プログラミング)のメタモデルの理論は、
ビジネスやカウンセリング、セラピー、教育の場面などで大変役立つツールですが、
質問を繰り返しすぎると、相手が攻撃されていると感じる恐れがあります。
相手に質問を投げかけるときは、十分にラポールが保たれた状態で、
相手と共に共通の目標に向かっていると認められた状況で行うことが大切です。