アンカリング

アンカリングとは、五感からの情報をきっかけに、特定の感情や反応が引き出される
プロセスを作り出すことです。

スポーツ選手などが試合や勝負の前に行う動きや習慣などもアンカリングです。
例えば、力士が土俵に入る前に顔をたたいたり、イチロー選手がホームに立った時、バットで前に突き指すポーズも、常に最高のパフォーマンスを引き出すためのアンカリングです。

アンカリングは、感情体験が強ければ強いほど、強力なアンカーがかかります。
感情体験があまり強くない場合は、繰り返しアンカリングを行うことで、アンカーを設定することもできます。

アンカリングは、アンカーを行うタイミングが重要です。
感情体験がピークに達する直前でアンカーを行います。
アンカリングは視覚的アンカー(特定のジェスチャー)、聴覚的アンカー(特定の言葉や声のトーン)、感覚的アンカー(特定の場所に触れる)などを組み合して行います。

アンカリングの動作は、ユニークさがポイントで、
いつもしているポーズやジェスチャーではないものを設定します。
かといって、あまりにユニークすぎて、容易に再現できなかったり、人前でできないようなもの、ではないものは好ましくありません。いつでも正確に繰り返し行うことができるものを設定します。

リソース・アンカリングを行うと、
自分の最高の状態=リソースフルな状態を引き出すことができます。

例えばテストやプレゼンテーションなど、ストレスの影響で
パフォーマンスが下がるような状況を変化させるのに、
リソース・アンカリングは大変役立ちます。

  1. リソースフルな状態を思い出す。
  2. リソースフルな状態を当事者の視点で「何が見え(視覚)、何が聞こえ(聴覚)、
    何が感じられるか(体感覚)?」観察する。
  3. 強い感情を感じる直前で、腕に触れるなどアンカリングの動作を行い、感情がピークに
    達した時点でアンカリングを外す。
  4. 一度ブレイクを入れ、気分をリセットします。(ブレイクステート)
  5. 何度か1~4を繰り返し、アンカーを強化する。
  6. アンカリングの動作を行うことで、リソースフルな状態が呼び起こされるか、
    アンカーをテストする。
  7. 嫌な出来事を思い出した状態で、良いアンカリングを呼び起こし嫌な状態をつぶす。
  8. 嫌な状態にどのような変化が起こったか確認する。

アンカリングはNLP(神経言語プログラミング)のワークのなかでも、度々使用され、
大変重要で効果の高いテクニックです。

【ワークの手順に関するご注意】

簡単な紹介のため具体的に必要な手順について一部省略させていただいております。
詳細につきましては、NLPプラクティショナー認定コースにてご体験いただけます。