せっかく目標を立てたのに、なかなか達成できない人がいます。
どうしてだと思いますか?
達成できない理由として、 よく目標設定の方法というのがあげられております。 世の中で目標を達成している人たちは、目標を的確に構成する方法を知っています。
そして、世の中にはたくさんの目標設定する方法が出回っております。
NLPのセミナー内でも、目標(アウトカム)を創りだすポイントというのは基礎的なものです。
例えばその中でも一番押さえたい代表的なポイントは以下の通りです。
※手に入ったという証拠を明確にするとは、目標が手に入った時の状況を想像した時、「何が見えて、何が聞こえて、何を感じるか」ということを5感を使って認識し、十分に感じることを指しています。
しかし、いくら世の中に出回っている目標設定の方法に従っても、上記のポイントを押さえたとしても、なかなか目標を達成できないという人がでてきます。それは目標設定の際にある事をしてしまったからです。
それは何だと思いますか?
実は、目標を立てる時に「絶対にやらないほうがいい」事があります。
恐らくこの部分に焦点があたっておらずに目標をたててしまっているので、かえって目標を達成しにくくさせてしまっている可能性があります。
そこで今回は「目標設定でやってはいけないこと - NLPの目標設定3つのポイント」をお伝えします。
【目次】
否定語を使った目標設定とは、「○○ではない」という目標です。
例えば
・ぶれない自分になる。
・怒らない、いらいらしないようにする。
・迷惑をかけないようにする。
このような目標です。 このように否定語で目標を設定してはいけない理由は3点あります。
脳は否定語を認識しないといわれております。それはどういう意味でしょうか。
そこで少し実験をしてみましょう。この実験はご存知の方も多いと思います。
ですが今一度お試しください。
それでは自分自身に、「白クマを思い浮かべない」と言ってみてください。 「白クマを思い浮かべない」と自分に言った時に、一番最初に思い浮かべるのは何でしょうか?
お気づきの通り、白クマです。
つまり、白クマを思い浮かべない → 白クマを思い浮かべる + ない
このような仕組みになっているので、脳は一度、白クマを思い浮かべてから、それを消すようにします。つまり「白クマを思い浮かべない」というと、無意識に一度は白クマを思い浮かべてしまうのです。
それを参考に、先程の例でいうと、
このように脳は認識しますので、先程の白クマの実験と同じように、
「ぶれない自分になる。」は先にぶれる自分をイメージし、
「怒らない、いらいらしないようにする。」は先に怒ること、いらいらすることをイメージし、
「迷惑をかけないようにする。」は先に迷惑をかけることをイメージします。
上記のとおり、否定したいことのイメージを無意識で最初に自分で創り上げてしまっています。その為、本当は避けたい行動をイメージしてしまうので、目標を設定する時にはあまり効果的ではありません。
(1)の続きにもなりますが、NLPで学ぶ催眠言語の1つに「否定命令」というものがあります。
催眠言語とは簡単にいうと暗示をさせる言語です。
どういう暗示かというと、
「●●しないでください」というと、よけいに●●の部分をしてしまうことがあります。
例えば、数年前にあった「トイレを汚さないでください」という看板、実は今はなくなりました。
なぜかというと、「トイレを汚さないでください」と看板があったトイレほど汚れていたという説があります。これも仕組みとしては(1)と同様、先にきた言葉が無意識にインプットされ、無意識にその行動を起こしてしまうということです。
このように否定語にしてしまうと、無意識にそれをするという暗示を自分自身にかけてしまっている可能性があります。
例えばあなたがタクシーに乗って、タクシードライバーさんに
このように「行きたくない」場所を伝えたらどうでしょう?
タクシードライバーさんはどこに行ったらよいかわからないですね。
あなたの無意識も同じです。もしあなたの無意識があなたの運転手とするならば、「●●ではない」という目標は、どこに行ったらよいかという行き先を失ってしまうのです。
その為、否定語はあなたの望む方向へ導いてはくれなくなるのです。
ですので、
このような言葉がでてきた場合は
上記のとおり
このような質問をして目標を設定することが大切です。
チャンクとは「塊」という意味があります。
あなたの立てた目標は今のあなたのサイズにあっているかどうかということです。
例えば、今の年収が500万円で、1年後に年収を5000万円にするという目標を立てたとします。
果たして、それは現実的に可能でしょうか?
NLPの世界では不可能という言葉は使いませんが、
もし、その立てた目標があまりにも大きすぎてイメージができないものであったり、
自分ごとのようにとれないサイズであるならば、それは適切な目標の大きさではないということに
なります。
適度なサイズというのは手に届きそうで、ちょっと届かない、もう少しで手に届くというくらいの大きさが最適だといわれております。
NLPでいうエコロジーチェックというのは、
「システムすべてがうまく機能するか」という意味です。
単純にいえば、私たちは文明の発達に意識を向けすぎて環境を破壊しておりました。ここからもお気づきの通り、全体の何かが崩れたり、穴があいてしまう目標は達成できません。
この全体というものは世界や社会のシステムでもあるし、自分の中のシステムもすべて含めてです。
身近な世界や社会のシステムでは家族があげられます。
そして自分の中のシステムとは?ということですが、例えば健康です。
例えば、
「売上を2倍にする」という目標をたてたとします。 しかし「その目標を達成する為には徹夜をして働かなければならない」となった場合、この目標のたて方は、ベストな目標設定でしょうか?
このような健康を害する危険性がある目標設定は有効ではありません。
また、この目標を立てた事によって、大切な家族をないがしろにしてしまうことがあったならば、この目標設定は有効ではありません。 さらには、有効な目標設定どころか、たとえこの目標を立てたとしても無意識が健康のため、そして家族のために その目標の達成を拒否する可能性もでてきます。
ですので、それは初めから「達成できない目標」となってしまいます。
このような場合は、自分の健康状態を保ち、家族との関係も良好にできる目標に変える必要があります。
いかがでししたでしょうか?
目標設定方法に沿って目標を立てたつもりでも、ほんのちょっと目標設定の方法を誤ると、 途端にそれは達成できない目標を設定していることになります。
本当に微細な差で大きな差が出てくることが多々あります。もし、あなたがまだ達成できていない目標があるならば、今一度「NLPの目標設定3つのポイント」を見直してみてはいかがでしょうか。